IT業界で企業に技術者として就職して働いている女性の比率は低く、プログラマやエンジニアでは全体の1割から2割程度を推移しています。
年齢別に見ると見て取れるのが20代においてはやや多いものの、30代で激減してしまい、40代になると1割程度になってしまっている様子です。こういった統計から判断できる点が2つあります。
1つは、IT業界自体の人気が低いわけではないものの、離職してしまう人が多いということです。
結婚の適齢期で人口が激減していることから、結婚や出産、育児といった理由で業界を離れていってしまっている様子を伺い知ることができます。
多忙な毎日を送らなければならないプログラマの仕事を考えると必然的ともいえる状況ですが、福利厚生が充実してきたとはいえ、こういった傾向は性別の特性上仕方のないこととして続いていってしまうでしょう。
もう1つは、今後の40代以降の世代で人口が増える可能性があるということです。
IT革命が起きてからの時代の推移を考えるとまだ日が浅く、男女の機会均等が唱えられたのも古くはないことから、IT業界に人気が出てきて女性が進出するようになってから、何十年も経っているわけではありません。
現在20代である女性が、40代となって仕事を続けている可能性があるのです。
若い世代において男女差が縮まってきていることは良い傾向であり、今後はプログラマも男女が混ざっていく傾向が強まると期待することができます。